幼少期からものづくりが好きだった
――小野川さんには、作品を持って、東京駅近くのホテルにお越しいただきました。今日は幼少期のことから、作品づくりに関することまで、じっくりと伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。
小野川:よろしくお願いします!
――まずは、幼少期について、どんなふうに過ごしていたかお教えいただけますか?
小野川:インドアな子どもでしたね。幼稚園のときは祖母と遊ぶことが多く、コマとかメンコなど、アナログな遊びをよくしていました。ものづくりも好きで、小学校では図工クラブに入りました。印象に残っているのは、木の棒を切って「家の骨組み」をつくったことです。割りばしや端材などの木材を使って、家を模した木の骨組みをつくったんですよね。それはなぜだか、すごくよく覚えています。
――当時からつくることがお好きだったんですね。勉強はいかがでしたか?
小野川:勉強は今もできないけど、当時もできなかったですね(笑)。外遊びも一応はするけど、まあ普通という感じで。室内で、手を動かして何かをつくるのが特に大好きでした。
団体行動が苦手で不登校に
――小学校ではどんなふうに過ごしていましたか?
小野川:確か小学校2〜3年くらいの頃、引きこもりというか、学校にあまり行かない時期がありました。「みんなと一緒に何かをやる」っていうことが苦手だったので、学校に行かず、家で祖母と遊んだり、折り紙をして過ごしていました。
――団体で行動するのが苦手だったのでしょうか。
小野川:そうですね。学校の授業って、30人くらいが同じ部屋に閉じ込められて、先生の話を聞いて、という時間じゃないですか。それが耐えられなかったんですよね(笑)。人それぞれ、分からないことがあるはずなのに、みんな一緒の授業を受けて、一緒の時間が流れる、ということに疑問を抱いていました。
インタビュー:今井夕華